振り返り)普通二輪教習 卒検

いつの間にか課題のタイムはほぼ100%クリア出来るようになった。

一本橋の成功率は95%程度になった。

全体的にスムーズに走れる様になった。

しかし、なぜか右コーナーが少し苦手に感じる。個人の感覚なのか、癖みたいなものなのか。

 

そんなこんなでどうにか卒検。

 

卒検の日の受付は遅めにしたはずだが、何故か順番はトップバッター。

 

流石に緊張する。コースは完璧に覚えたのだが、イザ卒検となると頭は真っ白に。

出発して外周。障害物を避けて、ぐるっと外周回って坂道へ。。。が本来のコースなのだが、緊張のあまり、障害物を避けた後、もう一週回った後に行う急制動の分岐に間違って侵入する。本人はこの時点でも気がついていない。

 

一時停止して急制動開始OKの合図を待つが合図が出ない。キョロキョロしていると採点教官から「まだ急制動ではない」と指摘される。

 

その瞬間に、「あ、落ちたわ」と確信する。

 

しかし、試験中止は言い渡されていないので、卒検は終了していない。

気を取り直して安全確認後、発進。

 

ここで吹っ切れたのか、コースを完全にハッキリと思いだす。

 

コース順に従って、丁寧に安全確認、合図、一時停止を行いつつ、各課題をクリアしていく。

坂道発進・・・OK

一本橋・・・OK

スラローム・・・OK

L字クランク・・・OK

S字クランク・・・OK

指定速度・・・OK

急制動・・・OK

発着点に帰着。

降車後、採点教官の方を向いて一礼し、控室へ戻る。

 

控室では、緊張して冷静ではなかったことと、次回の緊張対策を考えつつ、次の卒検で間違えそうな分岐を再確認しておく。

 

後は、他の試験者の走りを見つつ、結果発表を待つ。

 

私はトップバッターだから、結果も私から発表なのだ。落ちたとわかっている結果を聞きに行くのは辛いと思いつつ採点教官の元へ行くと・・・。

 

なんと満点合格を言い渡される。

課題は概ね良好。タイムも問題なし。法規走行もOK。ここまでは文句なしとの事。

ただし、アドバイスというか指摘があった。

コースの間違え自体は直接減点対象にはならない。コース復帰までの確認、合図も問題なかったが、公道で道を間違えると慌ててしまい、思わぬ事故を起こしたりするのでよく注意すること。試験はうまく出来ていたが公道に出た後は初心者であることを忘れずに事故に注意してほしいこと。

私はうなずきつつ、心に刻み込むように教官の言葉を噛み締めた。

 

最後に卒業証書が入った封筒を受け取り、免許センターでの手続きについて簡単に説明を受ける。

 

夢を一つ叶えた瞬間であった。

 

私は、卒業の手続きをして小躍りしながら帰途についた。