足の向くまま。。。
私の仕事は、定期的に夜間対応の当番が回ってくる。
月に1回程度なんだが、実際には繁閑の波があって、月に1度も夜間対応がない月もあれば、2度、3度と回ってくる月もある。
今年も繁閑の波があり、1ヶ月ほどまるまる夜間当番がなかった。
夜間当番がない日は、仕事が終わると、バイク関連のYoutubeチャンネルを検索してオンボード動画を見るのが日課になりつつあった。
私がマニアックなのか、それともバイクは男性の方が惹き付けられるのか、視聴するチャンネルは男性の主が多かった。
そんな日々を1ヶ月も過ごすと、自分のアンテナにヒットするチャンネルが徐々になくなってくる。
新作動画を待つような日々が続く。
間を埋めるように、女性のチャンネル主の動画が流れてくるようになる。
視聴してみれば、これはこれで楽しい。
いわゆるメインどころはひと取り目を通したのだろうか、おすすめには大型バイクの動画が流れてくるようになってきた。
小柄な女性が隼を試乗する動画、大型バイクで走行会に参加してみた動画、スマートな中型バイクと思いきや、実は大型バイクな動画。。。
あれ?
ひょっとして、大型バイクって選ばれた人のモノではないのかな。
現にこうやって、小柄な女性が工夫をしながら大型バイクを操っている。
やり方一つで案外乗れちゃうかもしれないな。そんな甘い考えが頭に浮かぶ。
教習所の料金を調べる。昔は10万程度だったが、13~14万ほどに値上がりしている。
問い合わせてみると、どこも申込殺到で入所待ちが発生している。
待った挙句に、15万ほどの持ち出しか。これはちょっとキツいな。
そうなると、残るのは一発試験か。普通二輪も比較的に楽に取れた印象もあるし、まぁ、物は試しで受けてみるか。
そんなふうにふわっとした決意が固まったころ、仕事の夜間対応の当番が回ってきた。
仕事が明けた朝。頭はぼーっとしているが、なんとなく気分が高揚していた。世間一般の時間的には朝ごはんの頃。自分にとっては晩ご飯。
食事をする場所を探し、足の向くまま普段とは違う電車にのる。
今日の巡り合わせは悪かった。適当に降りた駅では手頃な飲食店が見つからない。
ラーメン屋を検索する。
いくつかヒットしたものを見ていると、目に”〇〇運転免許試験場”という文字が飛び込んできた。
ああ、こういうところの食堂で適当に食ってしまうのもありか。
そういえば、一発試験の受験を考えていたんだな。試験は混んでいるのだろうし、ある程度準備時間も取れるだろう。申し込みにいくのもパワーがいるし、今日の勢いで申し込みをしてしまおう。
そう腹に決めると、免許センターに移動して、一発試験の申込をした。
申し込み自体はとても簡単だ。
技能試験の窓口に行き、申込書を書き、証明写真をとり、申込手数料を支払って終わり。
正味30分程度か。
あっという間に受験日は約1ヶ月後に決まった。
さて、食堂。
肝心の胃袋が反応するメニューがない。
そんなことより、前日から25時間以上起きている状態なのでかなり眠い。
今日のところはとりあえずカップ麺と適当にお惣菜を買って帰ろう。
そんなこんなであっという間に1年・・・
バイクに乗りたいなぁ。と思いながらあっという間に1年が経過。
乗りたい思いは募るが先立つものが無い。
グーバイクを見て、財布を見てはため息が出る。
しかしだ。検索条件をグルグル変更しながら検索していると、世の中には様々なバイクがあると気がつく。
私の知っているバイク(のカテゴリ)は、白バイや、ハーレー(いわゆるアメリカン)、レーサーレプリカ(今はSSっていうのかな)、ネイキッド位だが、カテゴリだけでも様々存在する。
なるほどな。
買えそうなもの、買いたいもの。いつかは手に入れたい憧れのもの。そんな事を思いながら、眺めていると、ふと思いついた。
「大体が俺の体が大きくて(筆者は身長約180センチ、体重100kg程)、250のバイクだ見た目のバランスが悪いな。」
「そう言えば、普通二輪の教習は、比較的スムーズに進んだな。」
「俺は体も大きい方だと思うし、CB400SFの車重も、極端に重いと感じることもなかった。ひょっとすると、大型バイクも行けるんじゃないか?」
「お試しで大型二輪を取ってみるか」
こんな思いつきから始まる大型二輪への道。乞うご期待。
※この記事の執筆時点では既に大型二輪を取得済みですが、申し込みから準備、受験日の様子などを振り返りながらブログを記載していこうと思います。
バイクが欲しい・・・
乗りたいタイプのバイクも決まったが、初めの一台目は中古にしたい。
何故って、恐らく1度は立ちごけをするだろうから。
そして、私のお小遣いの範囲で手がとどくのは恐らく中古だろう。
だからこそ、中古を購入して大事に乗ろうと決めた。
中古車を検索してみる。
最近の二輪人気は凄いようだ。また、近い将来の排ガス規制の影響もあってか、中古車が高い。新車も調べてみると、状態の良い中古と値段がほとんど変わらない。
なんてこったい。今度は財布が壁になるとはね。
それでも近い将来に手に入れたい。私はアパートぐらしなので管理人にバイクを所有した場合の手続きについて相談してみる。
原付きなら駐輪場へ止めてよいが、それよりも大きいものはバイク置き場を用意する。その場合、駐車料金は車の1/3程度になる。ということだった。
都内に住んでいるのがここに来て仇となった。駐車料金が高すぎる。私の購入できそうな中古車と同等の金額が2年も経つと飛んでいく。これではバイクを買えないというより、買っても維持が出来ない。
超えねばならない問題が増えてしまった。
そんなこんなで、普通二輪を取得してからあっという間に1年が経過した。
1年丸々ペーパーライダーだ。
これはレンタルバイクでも乗って、鈍った感覚を取り戻さねばなるまい。
バイクに乗りたい気持ちが募る。
振り返り)普通二輪の併記
前回までで、無事に教習所の卒検に合格した。既に普通自動車の運転免許を持っている私は免許センターで併記の手続きを行うことになる。いよいよだなと感慨深かったのを覚えている。
早速WEBを検索。以下のページがヒットした。
www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
手続きは平日のみ。有給を取得して併記に向かう必要があるようだ。
教習を振り返って見ると、ほとんど苦労するところはなかったなと思う。
もちろん一本橋やスラロームは教習に行っていなければ上手く走れなかっただろう。しかし、教習時間が丸々必要だったかと言われれば、もう少し短くても問題なかったと思う。
日頃から自転車に乗っていたので、各動作時のバランス感覚(コーナリング時や、ブレーキ時、一本橋の時など)はそのままその感覚をある程度活かせた気がする。とは言え、当たり前だけど重量感は比較にならなかったけどね。
自動車の運転も苦手意識はないし、必要であれば気軽にレンタカーを借りて運転していたので加速やブレーキの恐怖心もない。速度感覚も大凡の時速はわかる。自動車の運転は20年以上前にならった教習所の法規走行を日頃から意識しているので苦手意識もまったくない。
教習中の法規走行の練習では「意外にスムーズだな。教えることもそんなに無いよ」と一言頂いていた。
「ひょっとして一発試験で大型二輪も卒業直後の今ならワンチャン有りかな。」
なんていう大胆不敵な考えが頭をよぎる。調子に乗って以下のページも確認。
www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
ふむふむ。申し込み資格に問題はなさそうだ。普通二輪との違いは、課題走行のタイムと、波状路と、もちろん大型二輪車で有ることだけか。
ワクワクしながら、平日に有給を頂いて併記に向かった。
手続き済ませ、適性検査を受け、免許証の発行を待つ。
この待ち時間の間、大型二輪試験の窓口に向かった。受験を申し込みたい旨を伝えると、
「申込みから試験日まで大体2ヶ月程お待ちいただくことになります。適正試験の有効期限は6ヶ月です。それまでに合格しないと適正試験を受け直すことになりますがよいですか?」
とのこと。
教習所で味わった予約困難という壁にまたしても悩まされる。ここのところ、平日有給を頂いて二輪教習を受けることが多かったし、やはり、直接試験はレベルが高いのだろうと思い直し、申込みを撤回した。
そんなこんなしているうちに、免許証の併記が終わった。
併記済みの免許証を頂いた時は嬉しかった。
バイクに乗りたいと思ってから、20年越しの免許だった。
免許証の片隅に”普自二”と書いてあるだけ。
ただそれだけだが感慨はひとしおだった。
これからどんなバイクに乗ろうか。
それを悩むのも楽しいきっと楽しい事だろう。
振り返り)普通二輪教習 卒検
いつの間にか課題のタイムはほぼ100%クリア出来るようになった。
一本橋の成功率は95%程度になった。
全体的にスムーズに走れる様になった。
しかし、なぜか右コーナーが少し苦手に感じる。個人の感覚なのか、癖みたいなものなのか。
そんなこんなでどうにか卒検。
卒検の日の受付は遅めにしたはずだが、何故か順番はトップバッター。
流石に緊張する。コースは完璧に覚えたのだが、イザ卒検となると頭は真っ白に。
出発して外周。障害物を避けて、ぐるっと外周回って坂道へ。。。が本来のコースなのだが、緊張のあまり、障害物を避けた後、もう一週回った後に行う急制動の分岐に間違って侵入する。本人はこの時点でも気がついていない。
一時停止して急制動開始OKの合図を待つが合図が出ない。キョロキョロしていると採点教官から「まだ急制動ではない」と指摘される。
その瞬間に、「あ、落ちたわ」と確信する。
しかし、試験中止は言い渡されていないので、卒検は終了していない。
気を取り直して安全確認後、発進。
ここで吹っ切れたのか、コースを完全にハッキリと思いだす。
コース順に従って、丁寧に安全確認、合図、一時停止を行いつつ、各課題をクリアしていく。
坂道発進・・・OK
一本橋・・・OK
スラローム・・・OK
L字クランク・・・OK
S字クランク・・・OK
指定速度・・・OK
急制動・・・OK
発着点に帰着。
降車後、採点教官の方を向いて一礼し、控室へ戻る。
控室では、緊張して冷静ではなかったことと、次回の緊張対策を考えつつ、次の卒検で間違えそうな分岐を再確認しておく。
後は、他の試験者の走りを見つつ、結果発表を待つ。
私はトップバッターだから、結果も私から発表なのだ。落ちたとわかっている結果を聞きに行くのは辛いと思いつつ採点教官の元へ行くと・・・。
なんと満点合格を言い渡される。
課題は概ね良好。タイムも問題なし。法規走行もOK。ここまでは文句なしとの事。
ただし、アドバイスというか指摘があった。
コースの間違え自体は直接減点対象にはならない。コース復帰までの確認、合図も問題なかったが、公道で道を間違えると慌ててしまい、思わぬ事故を起こしたりするのでよく注意すること。試験はうまく出来ていたが公道に出た後は初心者であることを忘れずに事故に注意してほしいこと。
私はうなずきつつ、心に刻み込むように教官の言葉を噛み締めた。
最後に卒業証書が入った封筒を受け取り、免許センターでの手続きについて簡単に説明を受ける。
夢を一つ叶えた瞬間であった。
私は、卒業の手続きをして小躍りしながら帰途についた。
振り返り)普通二輪教習 第二段階
一重に予約が取れない。たまりかねて二輪の教官に相談したところ、キャンセル待ちをうまく使えと教えてもらう。自分の休日の午前中に1時限予約したあと、キャンセル待ちをして教習所で時間を過ごすようになる。
第一段階までは1週に1度1時限乗れれば良い方でしたが、どうにか1週間に2時限程乗れるように成ってきました。ただし待ち時間は長い。待った末に乗れないときもある。
教習所の休憩室で別の資格試験の勉強をしたり、読書をするようになりました。
さて、第2段階の教習。
課題のタイムを意識して練習。
概ね70%程度の確率で課題の設定タイムをクリア出来るように成ってきた。
急制動も40km/hまで出してから行うように。
順調に進んできましたが、ここでまたしても予約の壁が。
シュミレーター教習の予約が取れない。タイミングが合わない。同時に3人程度までしか受けれず、シュミレータの時間は週に2、3回程度しか開講されない。
教習の順番が決まっているので、シュミレーターを受けないと次の技能教習が取れない。予約の壁で2週間の足踏み。結局、有給をつかって、受講した記憶があります。
シュミレーター教習が終わるといよいよ卒検を意識した技能教習。
2つの卒検コースをひたすらグルグル。
だんだん自信が付いてきて、バイクに乗り慣れてきたなと思ったら、坂道発進で少し下がってしまったり、S字で足を付いてしまったりと、油断というか、操作が雑なところが出てきてしまう。
気を取り直して、集中して丁寧な操作を心がける。
スピードを変えて、外周コーナーを曲がるという教習もあったな。
20km/hで曲がる、25km/hで曲がる、30km/hで曲がる。。。
教官についていって、Gのかかり方や車体の傾きがどのように変化するか身を持って体験する。
急制動もより実践的に。
発進後、直ちに45km/h出すように指導される。ブレーキ開始パイロンよりも遥かに前で指定速度を超える程度まで加速。そこから惰性で進み、パイロンに差し掛かったらフルブレーキ。前輪7割、後輪3割位の感覚でブレーキをする様に指導される。
いいね。順調だ。卒検もすぐだろう。
と思いきや、今度はビデオ教習の予約の壁が。
1週間程、足踏みをしてどうにかビデオ教習を終えた。
全く混雑しすぎだよなどとぼやいていたら、2月後半位から明らかに教習所が混んでいる。
ロビーのソファーが埋まっている。キャンセル待ちの居場所が無いほど混んでいる。
よくよく考えてみると時期的に自動車の方で若者が大量入校してきたようだ。
振り返れば、私が入校申し込みをしたのが夏休み明けの9月頃。
なんてこったい。実質半年かかってますがな。
振り返り)普通二輪教習 第一段階
前回は入校から適性検査を受けるところまでを書いた。
あの時を思い出しながら教習について書く。
適正検査自体はごく簡単な筆記試験のようなアンケートのようなものだ。アンケートの回答を元に性格や志向からどういう点に注意して運転すると事故を予防できるのかアドバイスをくれるものだ。結果は忘れてしまった。確か、アレコレ気を回してよく確認する意識がある一方で、早とちりや勘違いをしてしまいがちな傾向があるので注意せよと書いてあった気がする。
当たらずとも遠からず。せっかく指摘された事は意識しておこうと思う。
さて、私は普通自動車運転免許を所持している。したがって学科教習は丸ごと免除になる。そうなると、当然、技能教習だけを受講することになるわけだ。
お金をケチって、補修時の料金補償無し、事前プランニングなし、予約可能時間2時限までの一番安いプランで申し込んだのだが、これがまた、混み合っていてなかなか予約が取れない。
空きが少なく、また、教習程度で仕事を休むわけにも行かないし、自分のスケジュールと合わない。初回技能試験は結局、適正試験の後、2週間開けねばならなかった。
初めのうちは真面目に2時限分の予約をして予約の時間のみ教習を受けていたが、時間がかかりすぎる。1週間あたり1時限程度しか受けれない。
肝心の技能教習そのものは極めて順調。
ただし、メット、プロテクター、グローブは教習所の借り物。コロナ渦なのでマスクと専用のインナーキャップをかぶってからメット着用。メットの中でマスクが邪魔すぎて本当に困りました。二輪教習を受ける方は自前のメット、グローブを準備しておくことをおすすめします。どうせ買うものだから。
初回はバイクの取り回し。教習車はCB400SF。重量は200kgオーバー程度。コツなど考えずに力で引き起こす事ができた。後に教官からコツを教えてもらいより楽に引き起こしができるようになる。エンジンをかけないまま取り回し。スタンドを払ってから乗車、降車してからスタンドをかける様に指示をもらう。時間の後半はエンジンをかけて外周をグルグル。
2時限めから徐々に課題がスタート。
・八の字。教習後半は課題の横を通り抜ける形でコース周回。
・スラローム。後半は課題の横を通り抜ける形でコース周回。
・クランクとS字。後半は課題の横を通り抜ける形でコース周回。
・一本橋。後半は課題の横を通り抜ける形でコース周回。
・急制動(30km/hまで)。後半は課題の横を通り抜ける形でコース周回。
こんな感じの進み方だったと思います。
私は体が大きいほうなので、取り回しも苦労なく、また足つきも問題ないので楽しくバイクに乗る時間という形でした。170cm以下の人はCBだと重いって言う人が多かった気がします。
1段階はストレートで見極めを突破。
しかし、期間的にはここまでで2ヶ月かかってしまった。